何を勉強しておけばいい?経験者が思う、留学前に準備しておいたほうがいいこと

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留学する目的は人それぞれですよね。

純粋に英語がペラペラになりたい人や、あちらの学校に入学するため、あちらでしか学べない技術や知識を身につけるために留学を決心した人もいるでしょう。どんな目的であれ、日本では得られない、新しいスキルを獲得したいと思ったその志はみんな一緒! 留学を成功させて無事日本に帰国してもらいたいと思います。

かく言う私も、数年前にカナダの大学へ半年、「語学留学」して、日本に帰ってきた留学経験者の一人です。

「英語を流ちょうに喋れるようになりたい」という目的のために渡加を決意しましたが、あちらでの半年間は、とても充実していました。

社会人になって15年目くらいにようやく留学したのですが(歳がばれますね。。)、適度な緊張感を感じながらも、久しぶりにすごく勉強して、こんなことならもっと若いうちにやっておけばよかった!と思っています。

肝心の英語はどうなったかって?

「ぺらぺら」とまではいかないですが、結構スムーズにいろんな国の人と意思疎通できるまでにはなりました。職業柄、外国のチームと英語でテレビ会議することもあるのですが、通訳無しでやれています。

 

行く前から留学は始まっていると考えよう

留学に行ってみて、また、留学から帰ってきて、「留学前にこれをやっていって正解だったな」とか「もっとこういうことをやっておけば、もっと充実した留学生活が送れたのにな」と思うこともありました。

この記事を読んでいる方の中には、今、留学を考えている人、もう留学が決定して、どのような留学生活を送ろうか、期待に胸を膨らませている人もいると思いますので、私の小さな経験が、そういう人に少しでも役立ち、「留学して本当によかった」と思える経験をしてもらえたらなと思っています。

私がすごく思うのは、「留学は留学する前から始まっている」ということです。

同じ留学が決まった人でも、あちらに渡るまでの準備期間に何をするかで、あちらで吸収できることが変わってきますし、その吸収できることが変わってくると、数週間、数か月後の成果が変わってきます。

帰国するころには雲泥の差になっていることでしょう。

もっと言うと、留学先で何をしようかなー 留学したら、半年後、一年後には英語ペラペラになって帰ってくるだろうなーと漠然と思っているだけなら、その結果は少し期待外れに終わると思います。特に、何も準備しないで留学先に行っても、ほとんど何も変わりません。

私も、留学先で多くの日本人留学生と出会いましたが、きちんと準備してきた人が高い成果を獲得している反面、準備もしないでやってきて、漠然と過ごしている人を見ていると、もう少し準備してやってきたなら、もっと有意義に過ごせるのに。。と思うこともしばしばでした。

では、留学前に何をやればいいでしょう?

英語の現在のスキルレベルによって変わってくると思いますが、私が重要だと思うことを、重要度の高いものから順にご紹介しようと思います。「それは、もう十分にできるよ」というものがあれば、飛ばして次の段階に行ってくださって結構です。

 

1. まず何より、正しい発音を身につけておこう

留学先で生活している時間を吸収する時間に充てたいなら、「正しい発音を知っている」ことが非常に大切です。
「知っている」とは、「聞き分けられる能力」「自分で発音できる能力」の両方を指します。

突然ですが、「she」と「sea」どちらも簡単な単語ですが、正確に発音し、明確にどこが違うかを説明できますか?「burn」と「barn」では?日本語で「シー」や「アー」と発音する単語でも、英語では明確に異なる場合があります。

これらの似た音の違いを、あまり意識しないで聞き分けられるスキルは「英語の音感」とでもいうべきもので、ネイティブなら、子供の時に数年かけて養われるものです。
その単語が発せられる場面と発音した人の発音の仕方、音程を何度も聞いて、次第に単語と音を適合させていきます。
人によって発音や発声方法も微妙に異なりますから、おおよそ正しい、最大公約数の音を導き出すのに、膨大な期間と回数を費やしているわけです。
同じようにして、私たちも、「日本語の音感」は持っていると言えます。

 

英語の音感はどのように習得する?

この音感は、後天的には、正しい発音を知り、微妙な音の違いを何度も聞くこと、そしてそれを何度も自分で発声するトレーニングをすることで養われます。

そして、一度、その基礎を身に着けてしまえば、それ以降聞いた単語、発音した文章はすべて、その確認作業とすることができるのです。

まったく基礎がなく、やみくもにヒアリングや会話をしたときと比べると、どれだけ早く発音の基礎をマスターしたかによって、それ以降の学習で、ものすごい差となってしまうことが予想できると思います。

理論を知らず、基礎もつかない状態で留学に行ったとしたら、短い留学期間の見聞きだけでこれらを習得可能でしょうか?とても時間が足りませんよね。そもそも、何が正しい発音なのかを知らなければ、各人の発音の違いに惑わされるだけです。

留学先には、正しく発音できる人ばかりがいるわけではありません。自分と同じような日本人も多いですし、海外から来たクラスメートもいます。
私の留学先で多かった、メキシコやブラジルから来た人はスペイン語式の発音で英語をしゃべる子が多かったですし、アラブ系の友人の発音も独特でした。
むしろクラスメートのほとんどが、正しい英語の発音で話しているとは言い難い状態です。(だから勉強に来ているわけですから、当然ですよね)

正しい発音を知っていると、会話のたびに、「あ、この子は、こういう風にアレンジして自己流に発音しているな」とか、「先生はさすがにネイティブだから正しい英語の発音だな」というのがわかります。
となると、聞くたびにその違いを再確認できるチャンスがあることになり、留学期間すべてをその確認と定着に使えることになります。
せっかく英語ばかり聞ける環境に行くわけですから、チャンスは最大限に活かしたいですよね。

 

正しい発音の習得に役立つ本

では、私が留学前に勉強して、非常に役に立った発音に関する書籍をご紹介します。私が使った本ですのが、これが絶対というわけではないですし、同じようなコンセプトの本や教材が他にあれば、それを使っても全然大丈夫だと思います。

「英語耳・・・発音ができるとリスニングができる」


1つ目は、英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができるです。この本は、正しい英語の母音と子音について解説し、なおかつ、それを発音できるように繰り返し練習する内容になっています。
副題にもあるように、著者は「発音ができるとリスニングができる」と言っています。これは、私も、留学先で痛感しました。自分がじゃべれる単語、フレーズは、多少相手の発音がくずれていても、自然に聞き取ることができます。また、相手が「シー」といった時に、「she」とそれ以外の似た発音の違いを知っていると、瞬時に「彼女」だとわかりますが、違いがわからないと、海なのか何なのか、文脈から類推するという作業を脳内で行う必要があります。

受験時にゆっくり考えるのと違い、クラスメートとの会話やディベートの際には、次々に次の言葉が発せられますから、いちいち脳内で変換してる暇なんてありません。それだけではなく、こちらもしゃべらないといけないため、すべての時間を理解に回すわけにもいかないのです。

聞き取る⇒理解する⇒自分の言いたいことを考える⇒しゃべる

というサイクルの時間をなるべく少なくすることがスムーズな会話に必要なのですが、それに必要な基礎中の基礎のスキルが「発音」だと思います。

留学前に、正しい英語の音を聞き取り、自然に発音できるように何度も練習しておくことをおススメします。なお、聞き取りと発音はセットです。聞き取れると思っても、自然に発音できることはもっと重要です。

会話の際には、正しい発音を意識して発する時間はありません。そんな時間があったら、「何をしゃべるか」を考える時間に回した方がいいです。留学期間を、どう英語らしく発音するかに時間をかけるより、何を話すかに費やした方が、実り多いと思いませんか?

もうひとつ、正しい発音で発声できる副産物として、「しゃべる勇気をくれる」というのがありました。留学先に行くと、クラスメートのみんなができる人だというふうに感じてしまいます。特に、発音はまったく違うなーと感じてしまうものです。(実際はみんな自己流だったりするんですけどね)

そんな時、正しい発音でしゃべれると、みんなの前でしゃべる恥ずかしさはずいぶん和らぎます。今になって思うと、発音について何も知らないまま留学先に行っていたら、もしかしたら、萎縮して、もっとしゃべれなかったんじゃないかと思うときもあります。私は、発音の基礎を繰り返し練習していったおかげで、比較的臆せず、いろんな人としゃべれたんだと感じています。

上記の書籍は、発音の基礎ですが、同じような書籍を2つあげておきます。いずれも、私が購入して、留学前に繰り返し勉強した本です。

「CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK」


CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK (アスカカルチャー)

最初の本は「フォニックス理論」の本です。英語の発音を正しく学ぶため、綴りと発音の関係性を体系的に説明したもので、子供や外国人が英語の発音を学ぶよく知られた方法です。留学先には、これを最初に教えるところもあるほど重要なものです。

この理論を知っておくと、英語の正しい発音を理解するのはもちろん、初めてあった道の単語でも正しく発音できる知識が身につきます。この理論が頭にありながら留学先で過ごすのと、無しで過ごすのとではやはり大きな違いが生まれると思います。

「英語の絶対音感トレーニング」


英語の絶対音感トレーニング~2倍・3.5倍速 高速トレ―ニングCD付き~

2つ目は、上記で述べた「英語の音感」という概念を教えてくれた書籍です。著者は、音楽の「絶対音感」を持っている人が音を聞き分けられるように、「英語の絶対音感」を鍛えれば、自然と聞き分けられるといっています。

発音の似た単語をどんどん並べて練習するので、違いが鮮明で、聞き分けのトレーニングになります。また、並べられているので、一緒に発音を練習すると、「英語舌」を鍛えられます。「she」と「sea」の微妙な違いを並べて発音トレーニングできるということです。

いかがでしたか?私が一番おすすめするのは、正しい発音に対する知識を持ち、それに基づいた反復練習を留学前に終わらせているくらいになっていることです。「最低限」といってもいいくらい重要だと個人的には思っています。

 

2. 自分の言いたいことを表現する黄金パターンをひとつでも多く身に付けていこう

単語や文法の勉強は、受験勉強でもやっていますし、日本にいても勉強できます。

留学先でしか学べないことって何だろう?と考えた場合に、その中の一つとして挙げられるのが、自分の考えていることをとっさに伝える「会話力」だと思います。ネイティブの人とスムーズに会話できるかどうかは、あまり考えなくてもすらすらと口をついて出てくるフレーズがどれだけ多いかによっても変わってきます。

授業終わりでの友人との会話や、ホストファミリーとの会話を想像してみてください。
想像しづらかったら、直近の家族や知人との会話を思い出して英語にしてみましょう。

「今日の昼ごはんどこで食べる?」「うーん、昨日お肉のサンドイッチだったから、今日は魚がいいな。」
「今日の夜は友達とご飯食べるので、夕食いらないです。」

このな会話を、あちらにいる期間、ずっとしていくわけです。

上記のシーンを想像したり、留学先で生活するとすぐに気が付くのですが、論文の発表や専門分野の議論でもない限り、多くの日常会話は、「(どうやって)~する?」「なんで~なの?」といった疑問や問い合わせと「~だよね。」といった自分の意見を述べるフレーズがあれば、半分くらいはなんとかなります。

そして、この「あまり考えなくても口をつくフレーズのパターン」が多ければ多いほど、友人からの会話にすぐに対応した後、別のことを伝えることに脳を使えるわけです。これは、非常に重要です。単語よりは、このパターンをひとつでも多く覚えた方が、覚えた分だけ、あちらでの生活にゆとりと充実感が出るはずです。

このパターンが少ないと、何でもないことを言うのに、「あー、文法は正しいっけ?」とか「3人称だから動詞を変化させなきゃ」といったことに頭を取られてようやく1フレーズを絞り出したころには会話は次の段階へ。。といったことになりやすいです。

特に、スペイン語圏からきた学生は、母国語の文法が英語に似ており、また、単語も英語とほぼ同じものが多いので、ガンガンしゃべってきます。陽気な性格や、もともとスペイン語自体が早口だということ相まって、アジア圏、特に日本からの学生はその会話の球を打ち返すのに精いっぱい。。ということになることが多いです。そうなると、ますますしゃべれなくなっていく といった悪循環に陥りやすいのは確かです。

なので、シンプルなことをとっさに言える会話の瞬発力を日本にいる間に、ある程度養っていったほうが絶対にいいです。この瞬発力が少しでもあれば、留学先での時間を、その瞬発力を強化したり、パターンを増やすことに使え、留学生活がより有意義になると思います。

では、会話の瞬発力を鍛える書籍や教材です。

 

「7+English」

留学開始までに時間が少ない(半年を切っている)、もしくは効率的にフレーズを覚えてスタートダッシュするには、「7+English」という七田式の英語教材が良いと思います。

この教材では、英語での会話を分析し、特に使用機会の多いフレーズに絞って練習します。公式ページを見ていただければ分かりますが、頻出フレーズとして挙げられている60のパターンは、どれも実際に使うものだな。。と思うものばかりです。このフレーズが頭にあり、シーンによって当てはめる単語を変えるだけでもかなりの日常会話が網羅できるはずです。

さらに、七田式というのは、暗記法でも有名なメソッドです。そのため、ただ練習するのではなく、効率的に覚えることにも重点を置いています。

下記でご紹介する瞬間英作文は、中高の文法を網羅的に練習し、瞬発力を鍛えていきます。一度やり方をマスターしてしまえば、自分で、トレーニング教材を作っていけるほど汎用的な方法ですが、数ヶ月とか年単位で努力を続けて、初めて効果の出るやり方だとも言えます。逆に言うと、効果が現れるのが人によっては遅くなるので、「7+English」で頻出パターンと記憶法をマスターし、それを基礎に「瞬間英作文トレーニング」は留学先でも続けながら、地力を付けていくというのが私のおススメのやり方です。

 

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のシリーズ


どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
瞬発力を鍛えるには、これも超有名どころですが、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のシリーズがいいトレーニングになります。

この本では、中学生から高校生レベルの文法のフレーズを、繰り返し練習します。このレベルだからといって、あなどってはいけません。英語の力がかなりある人でも、英語を話すことだけは苦手だという人は結構多いものです。
難解な英文を読みこなせても、簡単な英文でも「反射的」には口に出てこなかったり、だいたい相手の言っていることはわかるけど、自分が話すとなるとスムーズにいかないといった経験は私にもいやというほどあります。
「あの時、先生なんて言ってたっけ?」という文章も、中高学生レベルの文法で表現できますが、それをとっさに言うことができますか?人称、時制、語順を考えると、とっさに言えないことに驚くと思います。

でも、留学先で会話が続くかどうかを分けるのは、実にこのようなことなのです。

 

3. 最後は単語力

正しい発音の基礎をマスターし、ある程度の会話フレーズのストックができれば、すごく充実した留学生活を送れると思います。むしろ、最低限はここまでやって留学に臨んでほしいというのが、私のアドバイスというか、願いになります。

それでも、余裕のある人は、自分の苦手な分野を強化すれば大丈夫だともいますが、私であれば、単語力をぎりぎりまで強化します。

文章で単語を覚えることができるコンセプトのCD付きの書籍や教材がいいと思います。DUOやZ会などですね。これをひたすら聞きまくります。

きちんとした発音の基礎と基礎会話力があれば、聞けば聞くだけ、その土台を強化しながら、単語力をアップできます。同じ時間聞くのであれば、これらの基礎を固めた後のほうが絶対に良いです。同じことが留学生活にも言えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。私の留学経験から、日本にいる間にやっていたほうが、絶対に後悔しないと思うことをご紹介させていただきました。

  1. 発音の基礎をしっかり学ぶ(ヒアリングと発生の下地になります)
  2. 頻出の会話フレーズをあまり考えなくてもとっさに出てくるまで反復練習しておく(会話には必須です)
  3. 上の2つをしっかり固めた後で、自分の苦手な分野を補強する(おすすめは単語力)

というのがまとめです。せっかく海外に留学するのですから、時間とお金を最大限有効に使って、「いい仲間にも出会え、経験もつめた。留学して本当によかった。」と心から言えるようになってくださることを願っています。

 



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