Android開発環境の構築手順まとめ
半年ぶりにAndroidのアプリを作成することになり、開発環境を構築しなおしたのですが、結構いろいろとやらなければいけないことがありますね。
構築のたびに調べるのも大変なので、まとめておくことにしました。
Android開発環境のセットアップ方法は、もし、Blogに書いてある情報が古くなっている場合など、迷ったら本家のここを参考にするのが良いと思います。
以下の記事では、2012年6月時点で、Android開発環境をWindowsの端末にセットアップする方法をまとめています。
目次
セットアップの前準備
まず、環境を構築するための前準備をしましょう。構築に必要な環境やツールのバージョンについては、ここを参考にしてください。
JavaとEclipseの用意
まず最初に必要なのは、JDKです。ここから、JDK6をダウンロードします。
また、開発をEclipseで行う場合は、それも用意しておきましょう。
対応しているバージョンは、Eclipse 3.6.2 (Helios) 以上になります。
ここでダウンロードできます。いろいろな種類のものがあって迷いますが、シンプルな「Eclipse Classic」が良いでしょう。
「Android SDK」のインストール(展開)
それでは、Android SDKのページから、「Android SDK」をダウンロードします。
.zipまたは.tarのファイルをダウンロードした場合は、適当な場所に解凍してください。
android-sdk-<machine-platform> というディレクトリができるはずです。
私の環境はWindowsなので、「installer_r18-windows.exe」をダウンロードしました。
このファイルをダブルクリックすると、インストールが行われます。

インストールの最後には上記の画面が表示されます。Start SDK Manager にチェックを入れておくと、以下のようなマネージャが開きますが、後ほど設定できますので、ここではチャックは外して「Finish」ボタンを押して良いでしょう。

ADT Plugin for Eclipse をインストールする
ADTは「Android Development Tools」の略で、Eckipse上でAndroid アプリケーションを開発するための環境を用意します。
まず、Eclipseを起動し、メニューバーの「ヘルプ」⇒「新規ソフトウェアのインストール」を開きます。
すると、下記のように、「インストール」ダイアログが表示されますので、「追加」ボタンを押しましょう。

すると、下記のように、「インストール」ダイアログが表示されますので、「追加」ボタンを押しましょう。

「リポジトリーの追加」ダイアログが表示されます。
「名前」と「ロケーション」のところに、それぞれ以下のように入力します。
名前・・・ADT Plugin
ロケーション・・・https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/

「OK」を押すと、「リポジトリ―の追加」ダイアログが閉じ、上記ロケーションに問い合わせを開始します。
※「https://」で接続できない場合は「http://」に変更して再度トライすると、うまく行くかもしれません。

では、上記の「開発ツール」にチェックを入れましょう。
その後、「次へ」を押すと、

インストールされる項目の 確認ダイアログが表示されます。

確認後、「次へ」ボタンを押すと、ライセンスの承諾を行うダイアログになりますので、同意して、「完了」ボタンを押してください。

上記で完了ボタンを押すと、以下のように、ソフトウェアのインストールが開始されます。
署名なしのコンテンツを含むソフトウェアをインストールしているとの警告が出ますが、気にしないで「OK」を押してください。


上記のインストールが終了すると、Eclipseの再起動を促すダイアログが表示されます。「今すぐ再始動」を押して、再起動しましょう。
「ADT Plugin for Eclipse」インストール後、初回の起動時には以下のようなダイアログが表示されます。
SDKの構成は後ほど行いますので、「キャンセル」ボタンで閉じても良いです。
理解されている方は、ここで設定してもいいですね。
Android SDKのロケーションの設定
今後、Eclipseを利用して、Android開発を行うには、上記でインストールした「Android SDK」の場所(ロケーション)を設定しておく必要があります。
Eclipseのメニューの「ウィンドウ」⇒「設定」を選択します。

すると、「設定」ダイアログが開くので、「Android」を選択します。
Android設定の「SDKロケーション」に、上記でインストールしたSDKのディレクトリを指定してください。
すこし迷うかもしれませんが、「add-ons」、「platforms」、「tools」などのフォルダがあるディレクトリのことです。

注意「SDKプラットフォーム・ツール構成要素が欠落しています!インストールするにはSDKマネージャーを使用してください。」という警告が出る場合がありますが、後ほど、そのプラットフォーム・ツールをインストールするので、今は気にしなくても結構です。

Androidプラットフォーム・ツールおよびコンポーネントのインストール
それでは「Androidプラットフォーム・ツール」を追加していきましょう。追加には「Android SDK Manager」を使います。
Eclipseのメニューの「ウィンドウ」⇒「Android SDK マネージャー」を選択します。
すると、以下のようにSDKマネージャーが開くはずです。
Windows の場合、Android SDK ディレクトリのルートにある SDK Manager.exe ファイルをダブルクリックしても同じダイアログが開きます。

注意もし、「設定でAndroid SDK のロケーションが設定されていません」という下記のようなエラーが表示される場合は、上記の「Android SDKのロケーションの設定」を参考に、ロケーションを設定してみてください。

マネージャーは開きましたでしょうか。
新しいAndroidOSがリリースされた場合の開発対象プラットフォームのアップデートの際にも使ったりするツールですので、覚えておきましょう。
それでは、今回は初めて開発プラットフォームを追加するので、全部にチェックを入れて、一式インストールしましょう。

上記の「○パッケージのインストール」を押すと、下のようなライセンス受諾のダイアログが開きますので、「受諾」または「すべて受諾」を選択して、「インストール」ボタンを押してください。

すると、以下のような画面になり、インストールが進みます。
初回ですし、全部のコンポーネントを選択しましたので、ものすごく時間がかかります。
注意下記のようにMOTODEVにログインしてくれという旨のエラー(Please login to the following domain…)が出る場合はMOTODEVへの登録(無料)が必要です。登録方法については別記事を参考にしてください。
PATHの追加
これらのダウンロードが終わったら、<install_path>android-sdk 配下に「platform-tools」ディレクトリがあります。
同じ場所にある「tools」ディレクトリとともに、自分のコンピュータのPATHに入れておきましょう。今後の開発で何かと便利です。
以上で、Androidアプリを作成するための環境の構築が一通り終わりました。
このタイミングで、きちんとできているかどうか、サンプルのアプリを動かして、確認してみることをお勧めします。