LinuxOSのさくらVPS上でWindowsアプリを動かす②(wineインストール&設定編)
前回は、さくらVPS上VNCサーバをセットアップし、クライアント側から接続するところまで行いました。 今回はwineのインストールと設定を行います。
Ubuntuではバイナリも提供されていますが、さくらVPSのデフォルトのOSであるCentOSの場合、ソースからコンパイルすることになります。
初めに、コンパイルできる環境を整えるために、必要なモジュールをインストールしておきましょう。X Windowと各種開発ツールになります。
yum groupinstall "X Window System" "Desktop" yum groupinstall "Development Tools" yum install libX11-devel freetype-devel
wineのインストール
それでは最初にwineのソースをダウンロードします。
このsourceforgeのページから目的のバージョンのソースを落としましょう。
今回は「wine-1.7.3.tar.bz2」としました。
tar xvf wine-1.7.3.tar.bz2 cd wine-1.7.3 ./configure --enable-win64 make make install
上記コマンドで64ビット版をmakeし、インストールします。この場合、「/usr/local/bin/wine64」の実行ファイルができます。
このままだとwinecfgがうまく動かないので、wine64へのシンボリック「wine」を作成しておきます。
ln -s /usr/local/bin/wine64 /usr/local/bin/wine
リンクできたら、下記のとおり、wineの設定コマンドを打ちます。
winecfg
上記のような画面が立ち上がって、初期設定ファイルが作成されます。「Wine Mono Installer」と「Wine Gecko Installer」のインストールを促すエラーダイアログが表示される場合は、「Install」を押してインストールします。
以上で、wineのインストールが終わりました。
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